個人事業者サロン集客売上の作り方とは

個人事業主でサロン経営を始める前に、資金計画は立てると思いますが、なんとなくの概算で計画を立てると経営は上手くいきません。では、どのように考えれば良いか試算表を作りましたので、ご参考にしてください。

個人サロンで月商100万円を売り上げるためには

客単価×客数で考えると、客単価5000円×1日9名対応=1日の売上45000円で、月24日営業すると、月商1,080,000円になります。
しかし、1日9名を対応する場合、60分5000円の客単価の設定となり、営業時間を10時間設定して、昼休憩以外は休みなしで施術しなければいけません。

しかも、60分の施術設定の場合、前後の準備、片付けの時間を作ると、実際は90~100分ほどの施術時間を設定しなければ、作業が回りません。
お客様が時間に遅れた場合などの不測の事態も考えると、現実的な数字にはならないので、オペレーションを作り直しましょう。

施術単価だけでなく、物販などでの売上アップがあります。物販で売上を上げるには、ただ商品を販売するだけでなく、商品知識やセールストーク力が必要です。
また、仕入れの必要もありますので、資本力も必要になります。

安易な資金計画や経営計画は廃業へのスピードを上げるだけなので、しっかりと考えていきましょう。

個人サロンで月商60万円を売り上げるためには

では、月商60万円の売上で考えると、客単価5000円×1日5名対応=1日の売上25000円で、月24日営業すると、月商600,000円になります。
月商100万円に比べると現実的な数字に見えますが、これは、机上の空論です。なぜ、現実的な数字ではないのかというと稼働率が100%だった場合だからです。

個人サロン稼働率100%達成は超困難

稼働率とは、営業時間で施術している時間の割合になりますが、施術枠に対して100%お客様の予約が入り、施術を行った状況にあるかどうかです。
超人気店で、1か月の予約状況がすべて埋まっている状況でなければ、稼働率100%にはなりません。
しかも、お客様、事業主の都合によるキャンセルや予約の変更があった場合は、売上は減ってしまいます。

月商60万円のオペレーションを考えても店舗開業開始時や集客力がない状況だと、稼働率は3~5割ほどになりますので、実際の売上は、18万~30万円ほどになる場合があります。資金繰りのシュミレーションをする場合、自分の『集客力』を加味して、計算しましょう。

売上を集客力から考える

月商60万円を達成するために、客単価5000円×1日5名対応にした場合、施術人数は月120名となります。
では、120名集客するためには、どのくらいの集客力が必要でしょうか。

チラシで集客する

折り込みチラシはポスティングチラシなどのチラシの反応率は、良くて0.02%(5000枚配布して1件来店)という集客力です。
この0.02%もチラシ販促コンサルが作ったチラシの内容での反応率なので、かなり作り込まれた内容でなければ、反応率はもっと低くなるでしょう。

仮に0.02%の反応率のチラシで120名集客するには、60万枚のチラシ配布が必要になります。
ラクスルのチラシ印刷+折り込み料金の参考価格が、1枚当たり6.5円になるので、60万枚配布するためには、390万円かかります。
チラシ配布にそれだけの予算を取るのは、コスパが悪すぎるので、止めた方が良いでしょう。

ちなみにチラシの制作をデザイン会社へ依頼する場合、デザイン(見た目の写真、ロゴ、模様)だけで制作されたチラシでは、反応率の取れないチラシになります。
チラシ自体のお客様の反応率が低くなっている状況で、反応率が取れるチラシを作るためには、チラシ制作を何度もトライ&エラーして、お客様の反応を調べながら、自社の強みや魅力が分かり易く、しっかりと伝わる内容を作り上げる必要があります。

当社では、お客様と一緒に、反応率の高いチラシ作りをご提案します。また、チラシの活用法もご提案していますので、1%以上のチラシを作れるように、尽力致します。

ホームページで集客する

ホームページで集客する場合、ホームページへのアクセス数獲得が重要なポイントになります。仮にホームページの反応率が1%の場合、120名集客するためには、月間12000件のアクセス数(ユニークユーザー)が必要になります。月30日とすれば、月間12000アクセス、1日400アクセスが取れるホームページを作る・育てる必要があります。

月間12000アクセスがあり、反応率1%を達成するホームページの運用は、WEB集客のプロでも難しいものです。なぜなら、ローカルビジネス:場所に依存する飲食店、美容室、エステなどの店舗のホームページでは、来店するお客様の居住エリア、生活エリアが限られているので、多くのアクセスは取れません。仮にアクセス数だけ稼げるホームページを構築しても来店に繋がらないユーザーになるため、反応率1%は困難です。

ローカルビジネスを行っている方は、ホームページ構築だけでなく、googleマイビジネスの活用の方がWEB集客に向いています。googleマイビジネスも活用している方が増えているので、早めに運用開始した方が良いですよ。

反応率を上げるためのトライ&エラーの施策は、ホームページの方がやりやすく、ランニングコストも少なくできます。ホームページ制作をしっかりと作り込めば、長期的な集客ツールとして、強い味方になります。特にローカルに依存しないビジネスの場合、アクセスが取れるサイトを構築できれば、見込み客集めが倍増できますよ。

新規集客だけでなく、リピーター対策もしっかりと行う

新規客120名を集客するのは、大変困難なので、月間来店者からのリピーターを増やし、翌月の新規集客の人数を減らしていけば、集客活動の負担は軽くなります。

120名から、2割がリピートしてくれれば、残り96名を新規集客する目安にできます。新規集客の人数が減れば、販促費も抑えられますが、リピーターになってもらえるように、他店との差別化やお客様から見てのメリットをしっかりと作ってあげなければいけません。

売上アップの6つの視点

売上アップの方程式

  1. いかにして新規客の獲得をするか
  2. いかにして既存客を増やすか
  3. いかにしてリピート率をアップするか
  4. いかにしてクチコミや紹介を増やすか
  5. いかにして注文数を上げるか
  6. いかにしてメニューの平均単価を上げるか

基本的なところですが、実際の施策を考えるのは、競合他社を分析し、他店よりメリットある商品、サービス、特典、キャンペーンを考えなければならないため、個人事業主では大変な労力になります。日頃から、自分の競合他社や参考店舗を分析、勉強し、施策を考えておきましょう。

サロン集客・売上の作り方が分からない方はご相談ください

ITやマーケティングの知識、ネット活用、パソコン作業が得意でなければ、上記の内容を短期間で効率よく行うのは、困難です。時間をかけて作業を行えば、競合から取り残されてしまうので、プロに頼って、出来るだけ早く集客・売上アップの仕組みを作りましょう。

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